事務所京都市左京区八瀬野瀬町124

造園工房京都市左京区大原小出石町416-3

にわ耕について

京都にわ耕は、庭師による手仕事での造園にこだわっています。 理想の庭を求める施主さまの手足となり、樹木・石・竹垣などの有形の美と、光や風などの無形の美を備えた庭造りに取り組んでいます。

私たちが考える庭造り

私たちが考える庭造り

京都にわ耕が考える庭造りとは、形ばかりの自然の再現や、資材の陳列ではありません。 庭と想い定めた空間に、樹木や石、垣根などの資材からなる姿と、光や風や空気感を含む見えざる美を創り、調和させることが私たちが考える庭造りです。庭師が造り手(施主さま)の手足となり、互いの文化感と美的感性から生まれる創意を融合・昇華させることで、庭という企みに満ちた空間は生まれます。また、庭は造って終わりではありません。手入れ・管理を続けて空間を成熟させることでようやく完成へと至るもの。このように多くの人の情熱と労作により育てられた庭は、造り手と職人たちの心の結晶ともいえ、唯一無二の存在となるのです。

京都にわ耕の庭師たちは、このような理想を思い深めながら日々の仕事をしています。

庭師のご紹介

道具・手作業へのこだわり

庭木の剪定につかう切箸や両手鋏、太い木や竹を切る剪定鋸や弓張鋸、掃除に欠かせない手箒やシュロ箒に熊手などなど。職人の手に馴染み、庭に魂を込めてゆく助けとなる道具は、京都にわ耕の庭造りに欠かせないものです。

電動の道具は便利ではありますが、庭との対話や、庭に欠かせない光や風、余白の空気感を造るには向いていないように感じます。 近年では良い道具に出会うことも難しくなってきましたが、京都の庭造りに関わる技術・伝統を守るためにも、私たちは昔ながらの道具・手作業にこだわりたいと考えています。

道具・手作業へのこだわり

庭造りの流れ

京都にわ耕における庭造りの大まかな流れをご紹介します。 庭造りはオーダーメイドの作業ですので、案件によって細部は異なりますのでご了承ください。

STEP1

庭造りのご相談〜受注

お電話・メールにてまずはご相談ください。どこに、どのような庭をお造りになりたいのかをお伺いいたします。 京都にわ耕にお越しいただければ、豊富な資料や実績をもとに、庭へのイメージを形にするお手伝いも可能です。

京都にわ耕へのアクセス

STEP2

現場下見・打ち合わせ

施主さまが庭をお造りになりたい場所へと下見に伺います。採寸などを行なったあと、お打ち合わせの時間をいただき、施主さまの創意や感性を共有。庭造りのイメージを共に固めてまいります。 庭と建物は一体です。庭の焦点と建物の焦点を結んだ線を基準に空間を区切り、見所を造っていくため、庭師は庭から、建物から、通路からとさまざまな視点で現地を見てまいります。 たとえば書斎のお気に入りの椅子から見る庭を、どう造るかなど。 そのような部分まで、細やかにお打ち合わせさせていただきます。

STEP3

庭の図面づくり

お打ち合わせをもとに、庭の図面を描いていきます。 図面といっても、工務店や建築会社の施工図面とは全く違うもの。立体をイメージして描き込むため、絵巻物や景観図のような図面となります。 精密なCAD図面とは違い、にわ耕の図面の縮尺は厳密ではありません。しかし草木や垣根など各種資材から感じるイメージ、光や風の入り方や空間の佇まいを伝達するには、手書きの図面の方が適していると私たちは考えます。

STEP4

庭の試作(展示庭園)

現地での施工を前に、大原にある造園工房にて庭の試作(展示庭園)を行うことが可能です。施工する庭の原寸大で、土から樹木や岩、垣根やつくばいなどの使用予定の資材を実際に配置。太陽の高さによる庭の景観の変化、空間の佇まいを確認しながら、調整していきます。施主さまにもご覧いただき、共に創意を昇華させてゆく、京都にわ耕ならではの取り組みです。 庭の試作(展示庭園)は別途費用が必要となりますが、庭造りにこだわりのある施主さまに応えるため、京都にわ耕ではこの行程をご用意しています。 現地ではできない試行錯誤を事前に行えるメリットがあり、海外や遠方での庭造りにもおすすめしております。

展示庭園について

STEP5

庭の誕生〜完成

試作にて施主と庭師が納得した仕上がりの庭(展示庭園)を、解体して現地で組み立てれば庭の誕生です。建物からの見え方、庭からの建物の見え方を確認して最終調整を行います。 また庭は年月をかけて育てるものですので、定期的なお手入れに伺わせていただくことをおすすめしています。庭の手入れというものは家の身だしなみでもあり、家は庭によって育てられます。さらにいえば、私たち庭師という職人を育てることへとつながっていくのです。